子供に毎日叱って怒鳴っては落ち込んでいませんか?
怒鳴ってしまった日は夜寝る前に子供の寝顔を見て涙したり、自己嫌悪したり子供も大変だけど、パパもママも大変。
親になって初めて、叱ることの大切さ、難しさ、もどかしさを知ったような気がします。
皆さんはどうやって子供を叱っていますか?
大抵の場合は感情的に怒っているのではないでしょうか?
叱り方にも工夫が必要です。
専門家の話を交えて叱り方についてご紹介したいと思います。
目次
叱る先生と叱らない先生どっちが好き?
子供たちに「どのような先生に教えてもらいたいか?」という質問をしたところ、「勉強のわからないところを教える先生」、「厳しいが、理由を言って叱る先生」、「仲間外れの時、かばってくれる先生」などの支持が60%を占めていました。
また、「しゃべっていても叱らない先生」の支持は20%でした。
この結果があらわしているのは、叱るべき時に叱らない先生に対しては、子供たちは厳しい目で見ています。
子供たちは、誤った行動を取った時は叱るべきだと考えています。
ただし、怒られたり、叱られたいわけではありません。
子供たちの本音は「こっちを向いて欲しい。自分に関心を持って欲しい。」です。
常に自分に関心を持ち、成長を願い頼れる存在を求めています。
その為、叱る側も子供の成長を心から願い、日頃から愛情のある関わり方を持つことがとても大切です。
ところで、男の子と女の子の脳の仕組みが全く違うことはご存知ですか?
女の子は特にスキンシップやコミュニケーションの多い先生は自分に関心があると感じ、好感を持ちます。
その為、相手のことを思いやり一生懸命頑張ってくださっている先生だとしても、スキンシップやコミュニケーションが少ないと自分は嫌われているなどと勘違いしてしまうことがあります。
また、男の子は人気者になるためには先生とは親しくならない。
という行動をとることもあります。
このように男の子と女の子とでは全く考え方や感じ方が異なります。
実は声の聞こえ方も全く違うことが男の子の脳、女の子の脳―こんなにちがう見え方、聞こえ方、学び方の本に記載されています。
この声の聞こえ方の違いからプロの教師にある男の子が「注意欠陥障害」ではないかと勘違いされたぐらいです。
子育てに悩んでいる方は一度目を通してみるととても参考になります。
本当に目からうろこでした。
叱り方3つの注意点
①感情的に怒らない
②「なぜ?」の問いかけは1回のみ
③夫婦で同時に叱らない
①感情的に怒らない
感情的な叱り方は自分の為を思って叱っている訳ではないと察知し、子供は嫌がります。
感情的になりそうだと感じたら、一度子供たちと離れて気持ちを落ち着かせたり、深呼吸をしてみたり、数を20ぐらいまで数えてみたりと自分を落ち着かせる工夫をし、落ち着いた状態で注意すべき点の理由を短い言葉で伝えましょう
。感情的に伝えた時よりも圧倒的に効果があります。
②「なぜ?」の問いかけは1回のみ
叱った後は、そのままにせず「なぜ、その行動をしたのか?」と問いかけ、子供も思いをしっかり聞き、共感することが大切ですが、 「なぜ?」は1回だけにしましょう。
子供は「なぜ?」と何度も質問されると上手に言葉で気持ちを伝えるのがとても難しい上に、追い詰めているつもりはなくても・・・
子供は「自分をわかってもらえていない」「責められている」と感じてしまいます。
すぐに子供がお利口さんになることはありません。
子育ては長い目で見ることが大切であり、すぐに変わらなくてもゆっくりと地道に子供と関わりあっていくことが将来の問題行動を減らす近道です。
③夫婦で同時に叱らない
夫婦の場合大抵お母さんが「自分ばかり叱り役で、夫はずるい!!」と感じている人も多いのでは?
まさに私がそうでした。
一時期、夫がいつも子供に優しく怒らないため、母親である私のことは嫌いだけどお父さんは好きと子供たちに言われ続けました。
いつもは「はいはい」と聞き流していましたが、ある日家族揃って食卓を囲んで食事をしている時に「お父さんにはコレ分けてあげる。お母さんには分けてあげない。」と言われた瞬間・・・
溜まりに溜まっていた感情が爆発してしまい、子供たちの前で号泣してしまいました。
その姿を見た主人が子供たちにお母さんである私の気持ちを代弁してくれ、子供たちは「ごめんなさい。」と私に言い号泣している私に戸惑っていました。
その時、子供たちは悪気がない言葉でも傷つくんだということを学んだと思います。
そして、このことがきっかけの一つとなり、主人は優しいだけでは子供の為にならない、父としての威厳も必要だと感じ、子供たちが悪さをした時は父としてどんと構え叱ってくれるようになりました。
私は感情的に子供たちを叱ってしまうことが多々あります。
その度に主人が子供たちの気持ちを汲み取りフォローしてくれています。
滅多にありませんが主人が仕事で疲れて帰ってきた時、珍しく感情的に子供たちを叱ってしまっている時は、私が子供たちのフォローをします。
夫婦揃って同じ叱り方で子供を追い詰めたら、逃げ場がなくなってしまいます。
それよりも夫婦が違う役割を持ち、お互いに補うことが良いと思います。
お母さんが言うべきことを言ったら、お父さんは子供の思いを共感することに徹するなど夫婦での役割を話し合っておくことも大切です。
感情的に叱ってしまった後が大事
感情的に叱ってしまうことは誰でもよくあることですが、その後「振り返ることができるかどうか」が大きな違いです。
「言い過ぎたな」「傷ついていないかな?」などと反省をすることも大事ですが、感情的に叱ってしまった時の子供の反応はどうだったか思い返してみましょう。
子供がどういう反応だったかを思い出し、今後の子供との関わり方に役立てましょう。
3人の子供の叱り方エピソード
私には上から男・女・女(7.5.1歳)の3人の子供がいます。
長男が生まれた時は夫婦揃って全く怒ったことがありませんでした。
息子がこけたら「大丈夫?」と駆け寄り大事に大事に手を取り、悪さをすれば根気よく「これは○○だからいけないよ」と優しく穏やかに注意し続けました。
ある日主人の親戚のお宅へ遊びに行きました。
そのお宅は3人兄弟がいました。あまりの激しい男の子達にパパもママも怒鳴り続けていました。
私達は内心驚いていました。
心の中で「そんなに怒らなくてもいいじゃない!!」なんてことも思っていました。
そんなこと思っていると「なんで、そんなに穏やかでいられるの?怒ることはあるの?」と聞かれました。
お互いがお互いを不思議に思っていたようです。
家路に着くと主人と「なんであんなに怒るんだろうね?」なんて会話さえしていました。
3人の子供の母親になって気持ちがよくわかるようになりましたが・・・
その後、待望の第二子を授かり、大喜びをしているのは束の間、2歳年下の妹に対しての兄の態度があまりにひどすぎて、悩み続けました。
怒ったことも叱ったこともなかった夫婦が初めて、怒鳴り、叱り続けました。
最初の頃は優しい口調で注意し続けましたが、妹を叩いたり、つねったり、突き倒したりする息子に対して今までとは違う増悪に道が感情が沸き上がり、憎たらしくて仕方ありませんでした。
悩み沢山の人に相談をしました。主人と試行錯誤で色んなことを試みました。年月はかかりましたが、息子はだいぶ兄としての自覚が芽生え、妹に優しく接することが出来るようになってきました。
それでも、毎日兄妹喧嘩は絶えませんが、あの頃に比べると比較にならないほどの成長を遂げたと思います。
正直、自分の親としての反省点は数えても数えきれないし、もう一度子育てをやり直したいとさえ思います。
でも、後悔しても始まりません。
ただただ今できる精一杯のことをやるだけです。
その後第三子に恵まれ、女の子が誕生しました。
生まれた時から母の怒鳴り声の中育った末娘は、大きい声を出すとビックっとしますが、ビクともしません。
そして、娘が悪いことをすると主人も私も赤ちゃんですが注意をしたり、叱ります。
赤ちゃんも叱られているのはよくわかっているので、口をとがらせ、怪訝な顔をし、大泣きをします。
私たち夫婦は最初叱りなれていなかったため、子供を叱るたびに心が痛みました。今では、いいのか悪いのか叱り慣れてしまいました。
叱ることはとても気持ちのいいことではありませんが、時には必要です。
子供に良くなって欲しいという気持ちから、愛情をもって接するのでああれあば・・・
私も感情的にならないように叱ることを心掛けたいと思います。
まとめ
子育てってすごく難しいですよね。生まれてきて一番難しい仕事はと聞かれたら私は即答で「母親業」だというでしょう。
それほど、難しいと思っています。
でも、それ以上に子供達がもたらしてくれる幸せがあることも大いに感じています。
また、生まれ変わったら、私はまた私の元に生まれてきてくれた子供たちの母親になりたいです。